朝から強い風で吹き飛ばされそうだが、都内で唯一ヒマラヤの青いケシ、ブルーポピーを見る事の出来る都立薬用植物園、時期的にはそろそろ咲いているだろう。5月中は月曜も開園しているので出掛ける事に。
ジャーマンカモミールの名で知られるカミツレはハーブの一種で花にはリンゴのような香りがある。成熟するにつれて花芯が盛り上がり、周辺の花が垂れてくる。
牡丹に似た花を咲かせるシャクヤクだが、牡丹が樹木であるのに対してこちらは草本、江戸時代には茶花として観賞された。
ヒマラヤ原産で有ることからヒマラヤソケイ、或いはイエロージャスミン等の名のあるキソケイ。
シランのお隣にシランより草丈の低いシロバナシラン、『大和本草』では紫のシランと混栽すると消えるとされているが。
ジギタリス、英名はフォックスグローブ、和名はキツネノテブクロ。
渦巻型の蚊取線香でお馴染みの大日本除虫菊のシロバナムシヨケギク。
一帯に咲いているケシの花、こちらは栽培しても良いケシで真っ赤なヒナゲシ、俗に虞美人草と呼ばれる。
他にも近くに寄って見ることの出来るのは鑑賞用の園芸種。白とオレンジのハナビシソウ。
一方柵に囲まれて中に入る事の出来ないのはアヘンなどの原料にされ栽培が禁止されているケシ。
普段は二重の柵になっているが解放時期のこの期間だけは外側の柵の扉が開かれる。
濃紫色のえんどう豆はツタンカーメンのえんどう豆と言われ、古代エジプトで18歳で亡くなったツタンカーメン王の墳墓の中から副葬品として発見され、イギリスで栽培に成功したという不思議な豆。
莢は黒くても中の豆は緑色で、豆ご飯にすると美味しいそうだ。
箱根や丹沢だけに生息する固有種の箱根ツリガネツツジ。
大きな木が一面雪に覆われたかのようなヒトツバタゴ、別名ナンジャモンジャノキ。
イチハツ(一初)はアヤメ類の中で一番早く咲き出すからとの意。淡い青紫の花はチョウジソウ。
アグロステンマ、葉の姿が麦に似ている事からムギナデシコとも言う。
コリアンダーはセリ科の一年草、和名コエンドロ、別名カメムシソウはその匂いにちなむ。
アルカネットはムラサキ科のハーブ、しかし近年は肝臓に有害な物質を含んでいる事がわかり食用にはされなくなった。
チャイブは西洋浅葱。
とっても綺麗な赤い花の群れを見つけて写真を撮ろうとしても風が強くて中々撮れない、レッドキャンピオンと言って花や葉はサラダに利用されるそうだ。
ふわっとしたセアノサス・マリーブルー。
蔓性のロニセラ・ハニーサックスは日本ではスイカズラと呼ばれている。
温室内でとっても良い香りを放っていたのはシクンシ、花色は最初が白、それからピンク、紅色へと変化する。
大きな葉の間から覗いているのはフイリゲットウ。
今日一番のお目当てはヒマラヤの青いケシ、温度管理の為冷房室のガラス越しで見るが、ずっと見ていても飽きない程の綺麗さ。
メコノプシス属で今咲いているのはメコノプシス・ベトニキフォリアとメコノプシス・グランディス。
黄色のメコノプシス・カンブリカは花は終わり葉だけになっている。
0 件のコメント:
コメントを投稿