2013年8月29日木曜日

鳩のラン


今週に入ってからは涼しい日が続いている。
夜などは窓を開けて寝ていると明け方寒さで目を覚ます。
今日は何だか久方ぶりの暑さ、しかし今までのように我慢できないと言う程ではないので散歩をするにも随分楽になった。

神代植物園展示室入り口のフウセンカズラ、紙風船のようにふくらんだ実が可愛い。









ピンク色が美しいヒマラヤシャクナゲ、葉を見ると確かにシャクナゲだ。
ハゴロモルコウソウは五角形の真っ赤な花。


野草園に咲いていたのはヤマハギ。
真っ赤な花のサンゴシトウはアメリカデイゴとエリスリナ・ヘルバケアの交雑種、珊瑚のような木と言う事で英名コーラル・ツリーとも呼ばれる。


芝生広場に行く途中で見つけたナツメはびっしり実を付けている。
子供の頃実を食べた思い出があるが特別美味しいものでもなかった。



秋の七草のオミナエシ、その後ろにはバショウ。
英名をジャパニーズ・バナナと言って花も実もバナナに良く似ているが食用には不向き。
繊維は芭蕉布の原料となり、又、俳人松尾芭蕉はバショウを愛し庭に植えた事から「芭蕉庵」と名付けた。

萩のトンネルに咲いていた赤い風船のような花はウキツリボク、別名チロリアンランプのほうが通りが良いかも知れない。

 

背丈ほどもあるニクイロシュクシャ、別名ニクイロジンジャーはその名の通りショウガ科。

赤い花が鮮やかなモミジアオイは夕方にはしぼんでしまう一日花。


だらりと垂れ下がるその名もヘビウリは食用にもなるが、一寸遠慮したいナ。
水際では未だアジサイが咲いていた。


温室内のサンタンカは赤い小花が紫陽花のように集まって咲いている。
パキスタキス・コッキネアは和名ではベニサンゴバナ(紅珊瑚花)と呼ばれる。
 

アデニウムはキョウチクトウ科の多肉質植物、葉がトベラに似ている。乾燥地で生育する為「砂漠のバラ」と呼ばれる。
黄色のアリアケカズラ、これもキョウチクトウ科だ。
 





ベゴニア園はクーラーが効いて涼しい、冬は暖房が入っているので一年を通して一定の温度管理をしているんだろう。

花の中に白い鳩が止まっているかのようなペリステリア・エラタ、パナマの国花でもある。
 










これも珍しいバケツラン、花弁の一枚がバケツの形になっている。
この中に分泌する液体が溜まり、そこに臭いに誘われたハチが滑り落ち受粉する仕組みになっているそうだ。

プレウロタリス・プロリフェラは葉っぱの表面からニョキッと咲いている。



他にも面白い花の形をしたランがある、このピンクの花は一枚が花片で他は萼なのかな。




2013年8月22日木曜日

ヘクソカズラ


昨日は午後からの豪雨で足止めを喰ってしまったが、そのせいか今朝は北からの風が吹いて幾分か涼しい。
用事を済ませて散歩に出る事にした、長池公園の観察路を歩いて見る。

途中で見かけたサルスベリ、やはり夏は白い花が涼しそうだ。











赤くて細かい花はミズヒキ、熨斗袋の水引に因んで付けられた名。
風に揺られてなかなかジッとしてくれない。
 

これも非常に細かくて淡黄緑のヒメドコロ、蔓性多年草で鉄柵やら他の蔓やらにびっしりと巻き付いていた。

大きな葉の裏に隠れていたのはクズ、下方の雑草地にも沢山花を付けていた。
 

これも蔓性のヘクソカズラ、こんなに可愛い花を付けるのに「屁」と「糞」が付いているとは、なんて可哀想、葉や茎に悪臭がある事から付けられた名だとか。












何処を歩いても咲いていたのはキツネノマゴ、道端に咲く雑草だが若葉はお浸しにして食べられるそうだ。







淡いピンク色でひっそりと咲いているツルボ、語源は蔓飯粒穂(ツルイイボ)、救荒食物として第二次大戦後の食糧難の時代には、ツルボが非常食として食べられていたという。ユリ科の植物で球根が食用となる。

赤褐色で穂状になったこれはクサコアカソかな。

湿地帯のコマツカサススキ、確かにマツカサみたいだ。

ノハラアザミはノアザミに似ているが花の時期が違う、ノアザミは春に咲き、ノハラアザミは夏から秋にかけて咲く。
 

横に拡がり木道にまで倒れ込んだいるのはオグルマ。

ムラサキシキブの実がもう紫色に色づき始めている。


2013年8月16日金曜日

小石川植物園


連日猛々しいばかりの猛暑続き、日中の外歩きも暫くお休みしていたが、今日は朝から暇になった事だし小石川植物園まで行ってみた。
白山駅から徒歩10分程、入園券は正門前にあるお店で購入。

正門を入ってすぐ左側にあった「精子発見のソテツ」


左側の小径は「日本庭園」への道、園内はまるで森のように木々が生い茂っているので吹く風も爽やかだ。
ヤブランは園内の所々で咲いて一番多く見た花。黄色の花はオオハンゴンソウかな。


蔓性の白い4弁花はセンニンソウ、とても良い香りがする。
秋になると実の先端に白い羽毛状のものが付き、それを仙人のひげに見立てた。
 

水生地でカメラを構えている方がいる、2m程もあるミズカンナ。
ヤブミョウガは紺色の実を付け始めている。

 

日本庭園の先に見えるのは「小石川分館」
足元にはとっても小さな花のシロツメクサ、草が青々として涼しい木陰では真っ黒の猫が寝そべっていた。

「柴田記念館」前のホウセンカ、残念な事に記念館はお盆休みで休館だった。

 

ニュートンのリンゴ、接ぎ木によりウイルス無毒化された木。
青い実が成っていたが熟すと自然に全部落果してしまうそうだ、味はどうなのかな。

その隣にあるのが「メンデルのブドウ」。
「メンデルの法則」のメンデルの居た修道院から枝分けしてもらったもの。


温室内のオオハマギキョウの花、頭上遙か上に咲いている為良く見えない!!
一生に一度の花を咲かせ後は種子を作り枯れて行く。種子は芥子粒のように小さく風にのって散布、条件が合えば芽生えていく。
















地味な花だがこれもランだ。
ウツボカズラが大きくなっている。
 

月見草のような花はアザミゲシ、葉はとげとげのアザミ、花はケシに似る事からついた名。

カワラサイコ、バラ科キジムシロ属。


ワレモコウ(吾亦紅)、「吾もまた紅なり」で有名な可憐な花だがこの頃では余り見ないな。

エビスグサはマメ科の一年草、ハブ茶として利用されている。