この所梅雨の戻りのようなはっきりしないお天気が続いていたが、昨日あたりから、又、夏の陽気が戻って来た。
今日は薬師池公園まで大賀ハスを観に行こうと思い朝早くに起きた。日の出前に自宅を出るのは久し振り、斜面のあちこちにはマツヨイグサが咲いている。
マツヨイグサには多くの種類があるがこちらは花の形が小さいのでメマツヨイグサか、アレチマツヨイグサの別名もある。
マツヨイグサは月見草の通り名があるが、実際の月見草は夕方純白の花を咲かせ翌朝しぼむ頃に薄ピンク色になる。
太宰治が『富嶽百景』で黄色のオオマツヨイグサを「富士には月見草がよく似合ふ」と云った事からマツヨイグサが月見草として定着してしまったそうだ。
宵待草と云ったのは竹久夢二。
「待てど暮らせど来ぬ人を 宵待草のやるせなさ 今宵は月も出ぬさうな」
夢二が音感の美しさにこだわってこう云ったそうな。
朝早くにも関わらず薬師池公園には結構沢山の人達が散歩を楽しんでいるが私は大賀ハスの咲く蓮田に向かう。
土曜日なのでやはりハスを目当てのカメラマン達、随分早くに来るんだろうな。
ハスの花は早朝に開花、午後には閉じてしまうため観賞するには午前10時位までに来た方が良い。
8月4日(日)には観蓮会が午前6時〜7時まで開催、荷葉酒(かようしゅ)、荷葉茶(かようちゃ)が振る舞われる。
今年は葉の丈が高くならないようにしたとの事だが、それでもやっぱり大きい。葉の下にも綺麗に咲いているのがある。
咲き終わった後の花托と蕾、この位の蕾だと開花はあと4〜5日位。
バケツを持った子供達はザリガニ捕り。
フォトサロンへと続く道脇の花壇。
池の端で一休みしながら持参したおむすびでの朝食。
売店では朝採りの野菜を並べている、瑞々しく美味しそうなのでついトマト・シシトウ・オクラを購入してしまった。
リュックに詰めて公園内を梅林の方向に行くとサルスベリの花。
葉も花も白いのはヤマハハコ。
鋸歯状の葉はノコギリソウ、ノコギリの様な葉なので見分けは容易だが日本のノコギリソウは白花なので、鮮やかなピンク色は西洋ノコギリソウだろう。
ホオズキ(鬼灯)、実を死者の霊を導く提灯に見立てた。
地下茎および根にはヒストニンが含まれており、江戸時代には堕胎剤として利用されていた。
蝉の抜け殻があっちにもこっちにも、今年は暑さのせいなのか蝉の鳴き始めるのが早い。
涼しそうな薄紫のキキョウ。