2015年7月28日火曜日

ナツズイセン


昨日、一昨日と東京はうだるような暑さ、35度超えの猛暑では外へ出るのも勇気がいる。
今日の予報では曇りでザッと雨が降るとの事だが、炎天下を歩くよりマシ、と出掛けて来た先は昭和記念公園。

立川口から歩いて行くとアカツメクサが群落を作っている。ムラサキツメクサとも赤クローバーとも呼ばれ秋口まで野原や道端で咲いているのを見かける。

蝶が羽を広げたような姿のハクチョウソウ、北アメリカのテキサス、ルイジアナ原産の草花。路傍で風に吹かれている姿を見ていると一時暑さを忘れる。


ふれあい橋を左に下りた斜面にナツズイセンが咲いている。以前来た時に比べると花数が格段に少なくまばら。
ヒガンバナの仲閒で葉は花が咲く前に枯れてスッと立った茎の先端に数輪の花を付ける。


水鳥の池近くでは水面を渡ってくる涼しい風にホッと一息、いつの間にか、又、真夏の日差しで汗ビッショリ。

こもれびの丘で2枚の花びらを持つ小さな花ハグロソウが葉の陰から顔を覗かせている。
キジカクシ科ギボウシ属のコバギボウシ。


その花姿からホカケソウとも呼ばれるカリガネソウ、これからのこもれびの丘の主役。

余りの暑さに帰りはJR駅に直結している西立川口に出る事にした。

炎天下の中で鮮やかな黄色の花はルドベキア、北米に自生するキク科の植物。ギラギラした真夏の直射日光をものともせず旺盛な繁殖力を見せる。

多くの花色があるガザニア、太陽に当たってキラキラ輝いている。

2015年7月22日水曜日

世界最大の花


神代植物公園でショクダイオオコンニャクが開花!!
2〜3日前から今か、今か、と開花が待ち望まれていたインドネシア、スマトラ島原産の世界最大の花。
悪臭も世界最大で、肉の腐ったような臭いを半径2㎞にかけて放つ為、「死体花」とか「お化け花」とも呼ばれ、イギリスでは2009年に行った投票で「世界一醜い花」に選ばれたそうだ。

温室改築工事準備で展示体制が整わない小石川植物園からの預かりもので神代植物公園のバラ園テラスで展示している。
21日早朝、花序の生長が191㎝のままで止まり、熱を持ち始めたとの事、本来は休園だったのが臨時開園。
21日お昼頃に来たときの写真、未だ閉じている、臭いもしない。


それが午後4時頃から開き始め、夜間の11時に全開。後は20時間程かけて徐々に閉じていくのだとか。
用事を済ませ、再び訪れた今日、テラス周囲は進入禁止のバーが張られ一方向のみからの入場制限。
午後1時半頃の写真、閉じている途中、朝までは強烈な臭いがしたそうだが今は既に臭いはしないな。


多様性センターに寄り道して撮ったレンゲショウマ。


こちらは昨日、調布野草園で咲いていたキレンゲショウマとナデシコ。



2015年7月12日日曜日

ヤマユリ


雨続きの毎日から一転、晴れたと思ったら猛暑、汗ビッショリになってのお散歩は長池公園。
公園入口の芝生広場では家族連れが木陰を見つけてシートを広げている。

秋になると紫色の実が美しいムラサキシキブ、花もピンクで可愛らしい。この場所のは確か実が小さめだったのでコムラサキだと思う。

何処を歩いていても見るのはタケニグサ、日本では雑草の扱いだが海外では園芸植物。2m以上の大きさになっている。


「ながいけの道」ではオカトラノオの花がみんな同じ方向を向いて咲いている。
「第2デッキ」には黄色いツリフネソウのキツリフネ。


「かたくり観察路」に下りてみたらヤマユリの白い花。日本特産のユリだが年々数が減っているのだとか。ユリに目を奪われていたが良く見ると左方にはヤマホトトギスの花も。

淡紫はウツボグサ、弓矢の矢を収める「靫あるいは空穂」に形が似ている事からの名。花序が特徴的なのでわりと覚えやすい植物。

雑木林の中を歩いていると開きかけの黄色い蕾、何だろうと思い写真に撮って調べてみたが、花びらに黒い線が出ているのはオトギリソウではないかな。


白と黄色のグラジオラスは小山内裏公園で一昨日撮ったもの。


2015年7月4日土曜日

水生植物


梅雨真っ只中の関東地方、今にも降り出しそうな今日の空模様、出る時には一寸は晴れるかな? と淡い期待を抱きつつ深大寺水生植物園へとやってきた。

早くもミソハギ(禊萩)が満開に近くなっている。ボンバナ(盆花)、ショウリョウバナ(精霊花)等の別名もあるようにお盆の時期に咲く。

薄ピンクの花はチダケサシ。水の中で咲いている黄色の花はミズキンバイ。根は水底の土中にあり、茎や葉が水面から上に伸びる抽水植物。環境省の絶滅危惧種に登録されている。


水中にはハンゲショウも、別名をカタシログサ(片白草)と呼ぶように葉の一部分が白くなる。花はいたって地味。

小さな白い花はセリ、1ヶ所に「せり」(競)合って生えることからの名だとか。春の七草のひとつ。



オカトラノオに似ているがこちらは湿地に生えるヌマトラノオ。

道のあちこちにヤブガラシ(藪枯らし)の小さな可愛い橙色の花を見たが、この橙色は花托で蜜が豊富にあるため昆虫が集まる。しかしその名が示すように藪を覆って枯らしてしまうほど生育が旺盛で、別名ビンボウカズラ(貧乏葛)。


草むらに鮮やかなオレンジ色のヘメロカリス。


蒸し暑さで汗ビッショリ、園を一周する間にも首筋や腕はヤブ蚊に刺され日焼け止めよりムヒを持ってくれば良かった。。。

神代植物公園の入口にあったハート形のオニバスの葉。水中には蕾がついている。花は大変美しいそうなので咲く頃に又来たいな。