2014年7月29日火曜日

煙草の花


一昨日までの殺人的な猛暑日に比べたら、31度の昨日・今日はまるで避暑地にいるかのよう。窓を開けていると涼風が通り抜けて久し振りにクーラー不要の一日。
小平にある都立薬用植物園に行くために多摩モノレールに乗車、何時もは学生で満員の車内も今日は夏休みの為かガラガラ。

白いモシャモシャとしたヒゲを生やしているのはオオカラスウリ、カラスウリの中では一番大きな実を付ける。

2メートル以上もある蔓性のフジマメの白花、インドでは3000年前から栽培されていたと言う。


秋になると赤いリンゴのようになるオオサンザシの実。ポールに絡みついている鮮やかなキクイモモドキ。


葉がビロードのようなビロードアオイ、英名がマシュマーロ、お菓子のマシュマロはこの根からとれるネバネバの液体を混ぜて作る。

ナツフジとも呼ばれるサッコウフジは絡み合った蔓がぐんぐん背丈を伸ばして、樹下の休憩用ベンチでは三脚カメラを持った男性が一休み。



兎のしっぽみたいにフワフワしているのはノゲイトウ。

淡紫色のセイヨウニンジンボクは乾燥した果実が健康食品やハーブティー等に用いられる。



イヌタデのような花、でもそれよりは遙かに大きく2メートル程もあるオオケタデ。

紐が垂れたようなのはヒモケイトウ、葉が赤くなっているのはスギモリケイトウ。


茶色の葱坊主みたいになっているのは何? エキナセア・パリダ(ムラサキバレンギク)の花片が落ちてしまったところ。

オクラに似た花を咲かせるトロロアオイの根は和紙に使う糊、或いはかまぼこや蕎麦のつなぎにも利用される。

江戸時代に毒虫や毒蛇、とくにハブに咬まれたときの民間薬として導入された事が名の由来になっているハブソウ。


2メートル以上もあるタバコ(煙草)の花、養分を葉に回すため、タバコ栽培では花は咲かせないで摘んでしまう。

紫色の花が咲き残っていたのはサラダとして使用されるチコリ。



ゴーヤ、ニガウリの呼び名の方が知られているツルレイシ。

ラシャカキグサの花と花後、形が面白い事からドライフラワーに用いられる。


海のネギ、カイソウ(海葱)の鱗茎は重さ2キログラムにもなる巨大なもの。葉が枯れた後、花茎を伸ばし花を咲かせる。


ロックガーデンに咲いていた可憐なヒメヤブラン。










真っ赤な花はルコウソウ。

何とも面白いラッパのような形の花はウマノスズクサ、花の匂いで小型のハエを誘き寄せ、奥の球形の部屋へと誘導する。


ボンボンのような可愛らしいオランダセンニチ、単色で黄色の花はキバナオランダセンニチ。


温室内のゲンペイクサギ。シキミ科の有毒植物イリキウム・レンセオラーツム。


2014年7月23日水曜日

ミソハギ


関東地方も梅雨が開け本格的な夏がやって来た。連日の落雷とにわか雨からもやっと解放、今日は傘を持たないでも大丈夫のようだ。
氷水だけは忘れないようにしっかりと持ち、調布野草園に行って見た。

園入口では赤ちゃんの頭程もあるピンク色の巨大な花アメリカフヨウのお出迎え、蕾が沢山付いているのでこれから次々に咲くだろう。

橙色の花はノカンゾウ、和名のワスレグサには花の蕾を調理して食べると心配事を全て忘れる程美味しいとか、或いは美しい花を見ると憂さを忘れるとかの説がある。
仲間には八重咲きのヤブカンゾウが、こちらも草地等で見る事が出来る。


イトバハルシャギクは名前のように葉が細く糸状に分裂している。

オイランソウは別名クサキョウチクトウとも言い、花が夾竹桃に似ている事から来ている。同属には芝桜がある。


ハクチョウソウは白鳥ではなく蝶の羽を広げたような姿から白蝶草。

花が咲く頃に葉が枯れている、葉(歯)が無いとの語呂合わせで命名されたウバユリ(姥ユリ)、花が咲くまで6〜8年かかりその後は枯死してしまう。


薬科大では遠くからしか見る事が出来なかったキレンゲショウマがここ野草園でも咲いていた、今度は近くで見る事が出来た。開花しているのは2輪だけだが蕾が沢山付いているので未だしばらくは楽しめるだろう。

南アメリカ原産の帰化植物アレチハナガサ、荒地や河原などに生えて茎は2メートル程にもなるが花は直径4ミリ程ととっても小さい。


下の方から順に咲いて来るアキノタムラソウ、上部は蕾になっている。小道の左右に咲く朱色の花群はヒオウギスイセン。


つる性の植物センニンソウは白色の綺麗な花だが、有毒植物で葉や茎の汁に触れると皮膚炎を惹き起こすので要注意。

ホトトギスは秋の花だと思ったが既に咲いている!!


キンミズヒキの黄色の花は園の其処此処で咲いていた。


















野草園から10分程歩いて行くと水生植物園に出る。
今はミソハギが満開で木道の両側にはピンクの花がいっぱい。








梅雨が明けた深大寺は平日にも関わらず随分の人出、学校が夏休みに入った為か若い人が多い。
余りの暑さにかき氷を食べながら一休みしていると女子高生に声を掛けられ、何でも夏休みの宿題で深大寺に付いて50人に聞き取り調査をするのだとか。
ひとしきりお喋りをしてお別れ、頑張ってネ。

裏門から神代植物園に入ると直ぐに見えたのがヤブミョウガの群生。

フサフジウツギの紫色と白色。


ヤナギバタムラソウ或いはヤナギタムラソウはタムラソウの名が付くがタムラソウ属では無くキク科ショウジョウハグマ属の多年草。木かと思うほどの大きな草に沢山の鮮やかな花は遠くからでも目立っていた。

ノコギリソウのようなギザギザの葉、エゾヨモギギクは北海道に自生する事からの名。


満開のキクイモモドキは別名:ヒメヒマワリ。

温室内のリベルティア・チレンシスはチリ原産のアヤメ科の植物。

食中植物サラセニアは筒状の葉に虫を落とし込む、先端に咲いた黄緑色の花。


ラン園でも面白い花を見つけた。